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野菜・果物類

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特徴と注意点

  • 一部の野菜や果物は、花粉との交差抗原性*1が確認されています。花粉症をもつ人の中で、複数の野菜や果物に対して、食べた時に口の周りや口の中が腫れたり、喉などに痛みやかゆみ、イガイガ感などの症状が現れることがあります。口周囲に限られた症状をもつタイプは、口腔アレルギー症候群と呼ばれています。体調不良や花粉飛散時期に大量摂取することで、全身症状に至る場合がまれにありますので、注意が必要です。
  • ジャムやコンポートなど、加熱することで摂取可能になる事が多くあります。
    【花粉との交差抗原性*1が報告されている果物・野菜などの組み合わせ】
    花粉 野菜・果物など
    カバノキ科 シラカバ、ハンノキ
    オオバヤシャブシ
    バラ科(リンゴ、西洋ナシ、サクランボ、モモ、スモモ、アンズ、アーモンド)、セリ科(セロリ、ニンジン)、
    ナス科(ポテト)、マタタビ科(キウイ)、カバノキ科(ヘーゼルナッツ)、ウルシ科(マンゴー)、シシトウガラシ など
    ヒノキ科 スギ ナス科(トマト)
    イネ科 ティモシーグラス(オオアワガエリ)
    ライグラス(ホソムギ)
    ウリ科(メロン、スイカ)、ナス科(トマト、ポテト)、マタタビ科(キウイ)、ミカン科(オレンジ)、豆科(ピーナッツ) など
    キク科 ヨモギ セリ科(セロリ、ニンジン)、ウルシ科(マンゴー)、スパイス など
    ブタクサ ウリ科(メロン、スイカ、カンタロープ、ズッキーニ、キュウリ)、バショウ科(バナナ) など
    スズカケノキ科 プラタナス カバノキ科(ヘーゼルナッツ)、バラ科(リンゴ)、レタス、トウモロコシ、豆科(ピーナッツ、ヒヨコ豆)

    出典:「独立行政法人 環境再生保全機構」よくわかる食物アレルギー対応ガイドブック2014

  • 花粉と果物の他に、天然ゴム製品の原料となるゴムの木の樹液「ラテックス」と、交差抗原性*1がある果物があります。(ラテックス・フルーツ症候群)
    ※天然ゴム製品例:輪ゴム、風船、ゴム手袋、医療器具に使われているゴム製品など
    ※交差反応がある果物:アボカド、バナナ、キウイフルーツ、メロン、パイナップル、モモ、トマトなど

*1交差抗原性:食物や花粉などに含まれるタンパク質の構造が似ている場合、原因食物以外でも症状が誘発されること。交差抗原性が認められる食物で症状が誘発されるかどうかは個人差がありますので、専門医に相談しましょう。

紛らわしい反応の例

  • やまいも
    やまいもの皮むきや食べる事によって、手がかゆくなったり、口の周りに刺激を感じる事がありますが、その原因はやまいもの皮付近にあるシュウ酸カルシウムです。
    シュウ酸カルシウムの針状の結晶が手や口の周りに刺さってかゆみや痛みを感じます。
    アレルギーと同様の症状が出ますが、食物アレルギーとは区別する必要があります。
    ※他の野菜や果物でも同様の反応を示す事がありますので、自己判断はせず、専門医に相談しましょう。

原因野菜、果物を避けて美味しく食べる:代替食材と調理の工夫

すべての野菜や果物の除去が必要な場合はまれです。また原因となる野菜や果物であっても、電子レンジ加熱やゆで、煮るなどの調理を施すか、ジャムやソース、缶詰などの加工品であれば食べられることがあります。
種類が豊富な野菜や果物の中から選択して適切に摂取しましょう。

※症状の有無には個人差がありますので、除去や摂取、食べられる範囲の確認に関しては、自己判断せず、必ず専門医に相談しながら行ってください。

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