えび・かに
表示義務がある特定原材料特徴と注意点

- 生食や加熱調理したものを食べた時の症状誘発には、個人差があります。専門医に相談しましょう。
- えびとかには、アレルギーの原因となるタンパク質が似ているため、えびとかにの両方で症状を起こすことが多くあります。
- えびやかにで作ったスープや出汁も注意が必要な場合があります。
- いかやたこなどの軟体類、貝類には交差抗原性*1がありますが、一律に避ける必要はありません。えびやかにのアレルギーと診断され、日常の生活で気になる症状がみられた場合には、主治医に相談しましょう。
- 幼児期に発症し成長とともに耐性を獲得することは少なく、成人でもっとも多い原因アレルゲンです。
- 食物依存性運動誘発アナフィラキシー*2を起こす頻度の高い原因食物です。
※1交差抗原性:異なる食物でも原因タンパク質の構造が似ている場合、原因食物以外でも症状が誘発されること。交差抗原性が認められる食物で症状が誘発されるかどうかは個人差がありますので、専門医に相談しましょう。
※2食物依存性運動誘発アナフィラキシー:食物や運動単独では問題なく、原因食物を摂取した後に運動して初めて重篤な症状が出現するタイプです。
食べられないもの

- えび、かに
お刺身および加熱したものすべて - えび、かにを含む加工食品(一例)
・カップラーメン、カップスープなど
えび、かにそのものだけではなく、えびやかにエキス※を使用している場合があります。
※えびやかにエキスとは、殻や身をつぶし、熱水で長時間煮詰めた成分です。香りやうまみ成分が濃縮されており、多くは風味調味料として使用されています。
エキスのみが使用された加工食品でも表示されます。・かに風味かまぼこ
主原料は魚のすり身ですが、かにエキスを使用している場合があります。・冷凍、チルドの焼売や餃子
・えびせんべいやスナック類
えびやかにを使用している場合、パッケージにイラストや使用していることを謳ったタイプもあります。しかし、それらのデザインが無い商品もあります。
◆「原材料表示」を良く確認して、加工食品を上手に取り入れましょう。
※症状の有無には個人差がありますので、除去や摂取、食べられる範囲の確認に関しては、自己判断せず、必ず専門医に相談しながら行ってください。