表示義務がある特定原材料

小麦

表示義務がある特定原材料

特徴と注意点

  • 小麦が含まれている種類のしょうゆや味噌は、製造過程でタンパク質が分解されるため、基本的に利用できます。
  • 食物依存性運動誘発アナフィラキシー*1を起こす頻度の高い原因食物です。

*1食物依存性運動誘発アナフィラキシー:食物や運動単独では問題なく、原因食物を摂取した後に運動して初めて重篤な症状が出現するタイプです。

食べられないもの

  • 小麦
    小麦粉(薄力粉、中力粉、強力粉、デュラムセモリナ小麦など)
  • 小麦製品

    ・パン、パン粉、うどん、麩、スパゲティ・マカロニなどのパスタ

    ・餃子の皮、など

  • 小麦を含む加工食品(一例)

    ・カレーやシチューのルウ

    ・洋菓子類など

    ・一部の調味料

    ・小麦グルテンを含む加工食品(パン、※米粉パン、麩など)
    ※市販の米粉パンには、小麦たんぱく質を含む「グルテン」が使用されている場合があります。原材料表示を良く確認しましょう。
    (表示例:グルテン(小麦由来)または原材料の一部に小麦を含むなど)

除去する必要のないもの

  • しょうゆ、味噌、穀物酢、麦茶
    基本的に除去の必要はありません。

◆「原材料表示」を良く確認して、加工食品を上手に取り入れましょう。
※症状の有無には個人差がありますので、除去や摂取、食べられる範囲の確認に関しては、自己判断せず、必ず専門医に相談しながら行ってください。

小麦を使わず美味しく食べる:代替食材と調理の工夫

  • パン、ケーキなどの菓子類

    ・米の粉(ごはんと同じうるち米から作られる米粉、上新粉、もち米から作られる白玉粉)
    米の粉にデンプン(片栗粉やタピオカ粉、コーンスターチ)を混ぜて使うと食感が軽くサックリと仕上がります。

    ・雑穀粉(きび、あわ、ひえ、トウモロコシなどの粉)

  • うどん、パスタなどの麺類

    ・米の粉の麺(米粉麺、フォー、ビーフンなど)
    米粉麺は乾麺や冷凍麺などバリエーションが増えていますので、お好みで使い分けが出来ます。米粉麺やフォーは加熱すると食感が柔らかくなるので、離乳食にも利用出来ます。

    ・雑穀麺(あわ麺、きび麺、ひえ麺、ホワイトソルガム麺など)

  • 餃子、しゅうまいなど

    ・生春巻きの皮(ライスペーパー)、米粉で作られた餃子の皮

  • ルウ

    ・米粉やデンプン(片栗粉やタピオカ粉、コーンスターチ)でとろみをつけることができます。また、アレルギー対応のルウも市販されていますので、原材料を確認して利用しましょう。

  • 揚げ物の衣

    ・コーンフレーク、大豆フレーク、春雨を細かく砕く。

    ・米粉パンのパン粉
    衣に卵が使えない場合は、デンプン(片栗粉やタピオカ粉、コーンスターチ)を水で溶くか、アレルギー対応のマヨネーズを材料に薄く塗るなどして代用出来ます。

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