食物アレルギーの症状

食物アレルギーの症状

多臓器に多彩な症状が出ます

アレルギー症状で、最も多いのが皮膚症状です。呼吸器症状、粘膜症状、消化器症状などの症状も同時または別々に出現します。

図:食物アレルギーの症状

※「アナフィラキシー」の項目をご覧ください。

年齢によって起こりやすい症状のタイプが変化していきます

図:年齢による即時型食物アレルギー

※「アナフィラキシー」の項目をご覧ください。

アナフィラキシー

複数の臓器に強い症状を発症

原因となる食物を食べた後、アレルギー症状が一つの臓器にとどまらず、皮膚、消化器、呼吸器、循環器や神経など複数の臓器に対して生命に危機を与えうる強い過敏反応が現われることを「アナフィラキシー」といいます。

アナフィラキシーの中でも、血圧が下がり、意識障害などショック症状を伴う状態を「アナフィラキシーショック」と呼び、命に関わる危険性があるので、きわめて早急に手当をする必要があります。

病院を受診した食物アレルギー患者の中で、約10人に1人がショック症状を起こしていると言われています。

図:誘発症状 棒グラフ

出典:今井孝成ほか. 消費者庁「食物アレルギーに関する食品表示に関する調査研究事業」
平成29(2017)年 即時型食物アレルギー全国モニタリング調査報告書.アレルギー.2020. より承諾を得て転載

アナフィラキシーの症状

  • 全身の症状
    ぐったり、意識もうろう、尿や便を漏らす、脈が触れにくい、脈が乱れる、唇や爪が青白い(チアノーゼ)
  • 呼吸器の症状
    のどや胸がしめつけられる、声がかすれる、犬が吠えるような咳、息がしにくい、持続する強い咳き込み、ゼーゼーする呼吸
  • 消化器の症状
    持続する(がまんできない)強いお腹の痛み、繰り返し吐き続ける
  • アナフィラキシーショック
    アナフィラキシーの症状の中でも血圧低下や意識障害などショック状態にあるとき。
    死ぬ危険性が高いので大至急対処しなければなりません。

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