理事長のご挨拶

食物アレルギーに特化した公益事業に取り組んでいます

写真:理事長 井手 弘

理事長:井手 弘

【食物アレルギー認知を文化に】

 当財団は、2015年1月27日に日本ハム株式会社により設立されて以来、一貫して食物アレルギー問題の解決に取り組んでまいりました。日本ハム株式会社が長年に渡って培った、食物アレルギー分野の経営資源(研究・商品開発、品質保証技術)とお客様からの切実なお声が大きな原動力となっています。設立から約7年の活動を続けており、この間当財団の活動を継続・発展できましたのは、運営に関わって頂きました歴代の関係者並びに助成研究を進めていただきました学術・研究者の皆様、啓発活動に熱心に活動を支え、牽引して下さった皆様のお陰と厚く感謝申し上げます。その結果として、社会に対して、「食物アレルギー対策・対応の必要性」を力強く届けることが出来たと感じております。

 この度、設立者および前理事長の意思を引き継ぎ、新たな体制とすることで、活動を新たなステージに向かって展開していこうということになりました。食物アレルギーを取り巻く環境は、アレルギー疾患全体を含めた“アレルギー疾患対策基本法”が施行され、その推進のための基本的な指針が告示されるなど、社会全体としての対応がされるようになってきました。また、2021年に食物アレルギー診療ガイドラインが改訂され、食物アレルギーについての考え方や対応、診断、治療も着実に更新されています。しかしながら、まだまだ特別なものとされている現状も事実です。当財団は食物アレルギーを専門とするサイエンスをベースとした活動を担う国内では唯一の財団として、これまでの活動を引き継ぎ、食物アレルギーの問題解決に向け、研究助成事業の一層の充実を図るとともに、食物アレルギーの方のQOL向上を目指す啓発活動に注力し、食の未来を切り開いてまいりたいと思いますので、これまで以上のご支援とご協力を賜りたく、心よりお願い申し上げます。当財団の理念や具体的な事業は以下の通りです。

【財団理念】

「現代及び将来において、食物アレルギー等の人類社会が抱える食生活における課題解決のために、①関連する科学技術の振興や研究促進のための助成 ②食生活の安全・安心且つ質の向上に向けた啓発 を核として、世界の人々に“食べる喜びと感動”を提供することにより社会に貢献する。」

【活動内容】

1.食物アレルギー領域への研究助成
2.食物アレルギーと向き合う方のQOL(quality of life)向上を目指したイベントおよび啓発活動
3.食物アレルギー対応力向上を目指した食従事者への講演及び情報提供
4.専用Webサイトによる情報発信

当面は、食物アレルギー領域に特化した活動により、関わりある全ての人々から喜ばれる真に社会に役に立つ財団になれるよう邁進致す所存です。
皆様のご指導ご鞭撻を心よりお願い申し上げます。

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