開催レポート2024年
【小学校教職員向け】食物アレルギー研修会を行いました

開催日:2024年7月29日(月) 
場所:茨城県常総市立豊岡小学校

7月29日、茨城県常総市立豊岡小学校にて教職員を対象とした「食物アレルギー研修会」を開催しました。2022年度に続き、2回目の開催となります。

第一部:食物アレルギーの基礎知識

講演の様子1

まずは食物アレルギーの基礎となるアレルギー発症のメカニズムや原因食品、学校での食物アレルギー対策などの内容を中心に、過去に学校現場で起きた食物アレルギーに関する事例の紹介や、緊急時の対応についてお話ししました。
また、第二部で実施するシミュレーションの予習も兼ねて、エピペントレーナーを用いた「エピペンの使い方」や「使用すべき症状の確認」を行いました。

第二部:アナフィラキシー時の対応シミュレーション

アレルギー反応

過去に起きた事故事例をもとに、食物アレルギーを持つ児童が給食時の誤食によってアナフィラキシーを起こしたことを想定したシミュレーション研修を行いました。
参加した先生方には誤食した児童・担任・養護教諭・隣のクラスの担任などの配役をし、発症から救急搬送されるまで流れをロールプレイング形式で行っていただきました。
緊急時の学校全体の動き方について教職員の共通理解を深めると共に、新たな課題の洗い出しを行っていただきました。

アレルギー反応
講演の様子4 講演の様子5
先生方のコメント
  • エピペンは20分ほどしか効果が持続しない事もわかり、スムーズな対応・連携が大切だと改めて感じました。
  • 第一発見者がとにかく目を離さないようにし、すぐに職員室に連絡が取れるように協力していきたいです。
  • 経過観察記録の仕方、ほかの児童の移動場所など、実際に起きた時を想定することで新たな課題を発見できたので、それらを全職員で再度確認しておきたいです。
  • エピペンを打つ時には思った以上に力が必要という事がわかりました。
  • 本校での確認点や改善点を確認・共有することができてとても有意義な研修でした。
  • 食物アレルギーひやりはっと事例集(PDF)を読んで自分の事として考える事が出来ました。

食物アレルギー関連の事故は学校以外の場所でも毎年発生しており、一刻を争う状況下での対応を誤ると命を落としてしまいます。
児童の安全・安心を守るために、学校における食物アレルギー対応は必要不可欠です。

原因となる食品を食べない事が最も重要ではありますが、複数の要因によって誤食してしまう事も十分に考えられますので、日ごろから食物アレルギーに対する理解と対応策の構築を図ることが大切です。

この様な取り組みをより多くの学校で実践いただき、食物アレルギー対応の普及に貢献していくことも財団の大きな使命であると考えています。

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