【小学校教職員向け】食物アレルギー研修会を行いました
開催日:2022年8月22日(月)
場所:茨城県常総市立豊岡小学校
8月22日、茨城県常総市立豊岡小学校にて教職員を対象とした食物アレルギー研修会を開催しました。
児童の安心・安全を守るため、学校における食物アレルギー対応は必要不可欠です。
先生方の真剣な眼差しと熱意によって、有意義な研修会を実施することが出来ました。
第一部:食物アレルギーの基礎知識を中心とした講演

財団職員による講演では、症状や表示制度など、食物アレルギーの基礎となる内容を中心に、過去学校現場で起きた食物アレルギーに関する事例の紹介や、緊急時の対応の仕方についてお話ししました。

- 先生方のコメント
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- 今回の講義を聞いて、安全に子どもたちに給食を食べてもらうためにも、わたしたちも力をつけたいと思いました。
- 食品を食べるとき、書いてある表示を見る癖をつけるようにしたいと思いました。
学校給食の中でも献立を見るように心がけ、児童の小さな様子を観察して慌てず対応して行きたいと心を新たにできました。ありがとうございました。 - 食物アレルギーによるアナフィラキシー症状は、とても進行がはやく、一時の対応の遅れが命にかかわるので、とても恐ろしいと感じた。日々児童が給食を食べる学校現場において、全職員が正しい知識をもち、対応できることが大切だと思った。
- アレルギーの対応とアレルギーと上手に付き合うための方法を理解しました。
アレルギーの表示を目にすることはあっても、よく見て内容を読み取ることがないので、同じ製品でもアレルギーに関する食品が使われている場合や使われていない場合があることに驚きました。
教員だけでなく、自己/他者理解のためにも、高学年や中学生に向けて伝えても良い内容だと感じました。

第二部:エピペントレーナーを使用したシミュレーション研修

第二部では、食物アレルギーを持つ児童が給食時に誤食してしまい、アナフィラキシーショックを起こしたことを想定したシミュレーション研修を行いました。
実際に担任役や生徒役などの配役をし、練習用のエピペンを用いて注射をしてみるなど、緊急時の動き方について職員全体の共通理解を図ることができました。


- 先生方のコメント
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- 講師の先生に来ていただいて実際に再現してみることで、緊急時に慌てずに行動できるようになると思う。やはり定期的に研修を実施するべきだと感じた。
- エピペン使用時の対応について役割分担をしっかり決めておく、また、だれがやってもできる状態に準備しておくことが大切だと改めて感じました。
- 発症後の対応の仕方がとてもよくわかりました。特に役割分担がとても重要でそれぞれの役割と迅速かつ確実に行うことで児童生徒の命を守ることができることがシミュレーション研修を通して理解できました。
また、エピペンの使用法についても実際に使用(練習用)することで、「もしも」の際にもおちついて使うことができると思います。


教育現場での食物アレルギー関連の事故はゼロにはならず毎年発生しており、悲しいことに過去に死亡事例もあります。
児童の安心・安全を守るため、学校における食物アレルギー対応は必要不可欠です。
食物アレルギーと日ごろ接する機会のなかった先生方にも理解を深めていただける研修会になったのではないかと思います。
講演後のアンケートでは、食物アレルギーに関する理解を深める事ができたとの嬉しい反響もいただきました。
先生方の真剣な眼差しと、熱意によって大変素晴らしい研修会を実施することが出来ました。ありがとうございました。