ABCワークショップ「食物アレルギー対応食 料理コンテスト〜優良料理や食生活の工夫などをご紹介〜」開催レポート

開催日:平成28年8月30日(火)
場所:ABCクッキングスタジオ 丸の内スタジオ

8月30日、ABCクッキングスタジオ 丸の内スタジオにてワークショップを開催しました。
「食物アレルギー対応食 料理コンテスト~優良料理や食生活の工夫などをご紹介~」と題し、食物アレルギーの基礎講座と「第1回食物アレルギー対応食 料理コンテスト」で受賞された作品をご紹介させて頂きました。

募集概要はこちら

第一部 「食物アレルギーと上手につきあうために」
別府大学食物栄養科学部教授 高松伸枝氏

高松先生による講演では、症状や表示制度など、食物アレルギーの基礎となる内容を中心にお話いただきました。また、食事作りのポイントについては、代用可能な食品を具体的に教えていただきました。家庭でも簡単に実践できるお話で、食物アレルギーと楽しく付き合うヒントがたくさん詰まった講演でした。

悪天候の平日の夜にも関わらず幅広い年齢の方々がご参加
食物アレルギーに関する感心の高さを改めて実感した講演会

高松先生ご講演

平日の東京駅付近での開催ということで、聴講くださる方がおられるかが心配でした。

しかしABCクッキングスタジオさんHPでの応募は短い時間で満席とのご報告、皆様の食物アレルギーへのご関心が高いことが伺われました。通常は小児科外来の診察にみえる食物アレルギーをもつ保護者の方々とお話をすることが多いですが、今回は幅広いご年齢の方が集まっておられ、質問も生活の中で起こる様々な困りごとをお話してくださりました。

食物アレルギーは、先進国に住む我々の日常的な問題となっていますが、うまくつきあっていくことで、自分の体と向き合って健康を見直すことができます。

子どもさんが食物アレルギーだったあるご家族のお母さまは、「もし子どもに食物アレルギーがなかったら、家族は皆勝手に好きなものを食べる生活だったでしょう。しかしうちは食物アレルギーがあったから、みんなで食べられるものを手作りして、食卓を囲んで食事をとるようになりました。おかげで、お父さんは生活習慣病がよくなったのですよ」とお話してくださいました。

食物アレルギーは、飽食の時代を生きる我々の食のあり方について語りかけてくれているのかも知れませんね。

第二部 「食物アレルギー対応食を知る/味わう」
料理研究家 管理栄養士 伊藤晶子氏

伊藤先生デモ

伊藤先生には、料理コンテストで受賞した作品4品をデモストレーションしていただきました。さすが、受賞作品です。どの作品も簡単に出来て彩りも鮮やか。見ているだけで楽しい気持ちになります。ご紹介した作品は、実際に味わっていただきました。

食物アレルギーと向き合う参加者の真剣な眼差しと、温かな気持ちに溢れたワークショップ

ワークショップでは、2015年度料理コンテスト受賞作品の中から、以下の作品が紹介されました。

受付

ワークショップには、「過去に食物アレルギーがあった」「食物アレルギーのある知人がいる」という方だけでなく、「食物アレルギーについて知りたい」「食物アレルギーをお持ちの方への心遣いを学びたい」「食物アレルギーを持つ人にレシピを教えたい」など、様々な想いを持った方が参加してくださいました。

食物アレルギーは周囲の協力が必要不可欠です。

食物アレルギーと日ごろ接する機会のない方にも理解を深めて頂けるワークショップになったのではないかと思います。

ワークショップ後のアンケートでは、ご参加いただいた方の約80%が食物アレルギーに関する理解を深める事ができたとの嬉しい反響もいただきました。

食物アレルギーと向き合う参加者の真剣な眼差しと、温かな気持ちに溢れたワークショップでした。

生憎の天候で足元が悪い中にも関わらず、79名の方にご来場頂きました。
ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。

『お越し頂いた方からの実際のコメントを一部、ご紹介します』
  • コンテストが提案したお料理、とてもすばらしいです。
    見たことのない料理教室で、充実した一日でした。
  • あっとおどろく簡単でおいしいメニューで、とても良かったです。
    コンテスト優秀賞はさぞかし複雑な料理を想像していましたが、こうした簡単ごちそうメニューはとても楽しいです。
  • とてもいいお話をありがとうございました。

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