2021年度公募型研究助成事業

食物アレルギーに関わる環境改善とQOLの向上を目指して

当財団では、食物アレルギーに関わる環境改善に寄与することを目的に、食物アレルギーに関連する問題解決を目指す研究者及び研究グループに対して研究助成を実施いたします。

募集要項【募集は終了しました】

1.募集期間 2020年7月10日から2020年9月30日(消印有効)
2.助成期間 2021年4月1日から2022年3月31日(1年間)
3.対象研究領域 本助成の目的を達成するため、以下の対象領域を設定する。
①食物アレルギー対応食品に関する研究
②食物アレルギーの予防に関する研究
③食物アレルギーの診断・治療に関する研究
④食物アレルギーに関する工場内等での衛生管理に関する研究
⑤食物アレルギーに関するその他研究(社会科学的な研究を含む)
※各用語については9.用語集をご参照ください
4.助成区分及び助成件数等 上記領域はすべて重要ですが、特に「①食物アレルギー対応食品に関する研究」や 「②食物アレルギーの予防に関する研究」の応募を歓迎いたします。
対象領域を申請書に記入(○)する際は、必ず1つに絞ってご記入ください。
なお、食経験のある食品を原料とした機能性食品を開発するために、動物実験を手法として用いる研究(医学研究は除く)は助成の対象外といたします。ご不明な点はお問い合わせください。

本助成は(A)「共同研究助成」及び(B)「個人研究助成」の2種類に分類され、助成金総額は6,000万円とします
※(A)と(B)では、申請書の様式が異なりますのでご注意ください。

(A)「共同研究助成」
専門領域を異にする複数の研究者(※)が、同一テーマに関し、広範に共同研究する場合を対象にします。この場合、代表研究者の他に分担経費が100万円(税込)を越える共同研究者が一人以上加わることが必要です。また、個人研究助成申請者を共同研究者として申請することはできません。なお、1件あたり200万円から600万円(税込)まで、5件(予定)とします。
※同一機関(大学等)の同一部署(学部等)に所属する者を共同研究者に指名することはできません。
可能な組み合わせ例)「A大学B学部C教授」と「A大学D学部E教授」の共同研究
不可能な組み合わせ例)「A大学B学部C教授」と「A大学B学部F教授」の共同研究
なお、異分野、他機関との積極的な交流を期待しています。研究体制に食品科学の研究者が入り、医学、薬学、保健、栄養等、異分野かつ他機関が参加していることを歓迎いたします。
(B)「個人研究助成」
若手研究者(2021年4月1日時点で45歳以下)による単独研究を対象とし、1件あたり200万円(税込)まで、15件(予定)とします。
なお、大学院生の場合は、博士(後期)課程に在籍中で、かつ申請日が属する年度中に卒業見込の者(助成金交付は研究計画が遂行可能な環境への就業を条件とする)とします。
両区分共に、提案内容等が適切であれば、新たに「食物アレルギー」に取り組む研究者も積極的に支援したいと考えています。
5.審査基準 主に以下の基準に従って審査を行います。
(1)当財団助成研究としての妥当性及び研究環境の適切性
(2)研究課題の学術的及び社会的重要性・妥当性
(3)研究計画・方法の妥当性
(4)研究課題の独創性及び革新性
(5)研究課題の波及効果及び普遍性
6.応募方法 募集要項及び申請書記入方法に基づいて申請書に記入の上、郵送(書留等、記録の残る方法)により提出してください。書類受領後、一週間以内を目途に、申請者連絡先にメールでお知らせする予定です。メールが届かない場合はお手数ですが当財団までお問い合わせください。
申請書の書式(文字サイズ(10.5pt)、フォント(MSゴシック)、頁数、枠)を変更して応募いただいた場合、及び未記入の項目がある場合は書類不備で失格とさせていただきます。なお、申請書の返却はいたしません。
7.申請書類 各種申請書類はこちらからダウンロードいただけます。
研究助成募集要項(304KB)
共同研究助成申請書(53KB)
個人研究助成申請書(40KB)
研究助成リーフレット(2.1MB)
8.研究助成 審査委員 研究助成審査委員一覧はこちらから
9.用語集 本研究助成事業が求めている研究課題を正しく理解いただくため、募集要項や審査で用いている6つの用語について、当財団がどのような意味合いで用いているのかを以下に示します。必ずご確認の上、申請をご検討ください。

  • 1.食物アレルギーとは、食物によって引き起こされる抗原特異的な免疫学機序を介して生体にとって不利益な症状が惹起される現象のこと。

  • 2.食物アレルギー対応食品とは、食物アレルギーを持っている方、及び食物アレルギーを予防したい方が美味しく食べられるように工夫された食品のこと。具体的には「アレルゲン除去食品」、「アレルゲン低減化食品」、「予防効果のある食品(サプリメントの形態を含む)」、「あるアレルゲンを除去しても本来期待される物性や風味を出す食品もしくは添加物素材(例.卵の代替物)」のこと。

  • 3.食物アレルギーの予防とは、一次予防として感作(特異的IgE抗体産生)を予防すること、二次予防として感作された個体において食物アレルギーの発症を防ぐこと。

  • 4.食物アレルギーの治療とは、閾値上昇または脱感作状態とした上で、究極的には耐性獲得を目指すものを言う。症状を緩和するための対症療法も含む。

  • 5.食物アレルギーの診断とは、特定の食物摂取によりアレルギー症状が誘発され、それが特異的IgE抗体など免疫学的機序を介する可能性を確認すること。または、食物アレルギーが確定しているか疑われる食品を単回または複数回に分割して摂取させ、症状の有無を確認する検査を行い、確定させること。

  • 6.食物アレルギーに関する工場内等での衛生管理とは、主に食品製造現場で必要とされる、アレルゲンの汚染防止、残存防止、残存確認を適切な手段で行い、運用すること。

  • 参考文献)日本小児アレルギー学会 食物アレルギー委員会.『食物アレルギー診療ガイドライン2016《2018年改訂版》』.協和企画

10.応募に関するよくある質問 【(A)・(B)共通】
質問;
申請書に記載する文字サイズは何ポイントですか。
回答;
10.5ポイントでお願いいたします。
質問;
書式(文字サイズ(10.5pt)、フォント(MSゴシック)、頁数、枠)の変更は認められないとのことですが、同頁内に複数の項目がある場合(例.<申請研究題目に関連する国内外の研究状況>と<継続の必要性>)には 頁を増やさなければ、各項目間の枠の大きさは変更してもよろしいでしょうか。
回答;
はい、頁を増やしたり、減らしたりしなければ、同項目内各項目間の枠の大きさを調整いただいても構いません。
質問;
申請書中の図表をカラーで示したいので、カラーで送っても良いでしょうか。
回答;
事務局が審査用に複写する際は白黒印刷となります。カラー印刷での審査を希望する方は、恐れ入りますが、カラー印刷の上、5部お送りください。
質問;
重複申請の考え方を教えてください。
回答;
両区分((A)、(B))を通して、一人の研究者が研究代表者として応募できるのは1研究課題です。また、個人研究申請者が本助成の他の課題の共同研究者となること、及び共同研究申請者(代表者)が本助成の他の共同研究者となることも認めません。限られた財源でできるだけ多くの優れた研究者を支援したいためです。なお、本助成の共同研究者として、複数課題に参画することは可能です。
質問;
(B)個人研究助成の申請者(代表者)は(A)共同研究助成の共同研究者としての資格がありますか。
回答;
(A)、(B)にまたがっての申請は認めておりません。
質問;
複数年助成枠はありますか。
回答;
複数年助成枠はございません。ただ、助成対象期間は一年間ですが、最終到達地点まで複数年かかる見通しの研究課題の応募も対象としています。
その際は申請書の<実施内容及び方法>と<研究実施スケジュール>の欄に申請部分が全体計画のどの位置にあるのか、また、当該年度にどこまで進捗する予定なのかを明確に記述してください。
質問;
英文の申請書はありますか。英文で申請してもいいですか。
回答;
英文の申請書はございません。本助成については、「募集要項」・「申請書」・「採択後締結予定の覚書」すべてが日本語でのご用意となっております。
申請者には日本語で書かれた関係書類を十分に理解し順守していただく必要があるため、申請は日本語でお願いいたします。
質問;
申請書は何部お送りすれば良いでしょうか。また、両面コピーか片面コピーか教えてください。
回答;
申請書は原本を1部お送りください。片面コピーでお願いいたします。
質問;
申請課題の対象領域が広範囲にわたっています。該当するものすべてに○をつけても良いでしょうか。
回答;
対象領域は一番該当する項目を選んで○を付してください。

質問;
書式(文字サイズ(10.5pt)、フォント(MSゴシック)、頁数、枠)の変更は認められないとのことですが、 強調したい点について太字にしたり、下線を引いたりすることは禁止でしょうか。
回答;
強調したい点について太字にしたり、下線を引いたりすることは禁止事項にはしておりません。
【(A)共同研究助成について】
質問;
(A)共同研究助成の申請者(代表者)は他の共同研究助成課題の共同研究者としての資格がありますか。
回答;
資格はございません。過重負担が懸念されるため、また、できるだけ多くの研究者の方に効率良く助成金をご活用いただきたいという観点からです。
【(B)個人研究助成について】
質問;
申請者が研究の指導的立場にいて、研究指導者にあたる人がいない場合、 研究指導者欄はどのように記載すればよろしいでしょうか。
回答;
申請者ご自身が指導的立場にあって、研究指導者にあたる方がいない場合は、「研究指導者の氏名欄」に 「該当者なし」、と記載ください。
本助成は「若手育成」の目的もあるので、申請者の研究環境を確認する意味でこの項目があります。
11.応募問合せ及び申請書提出先
〒305-0047 茨城県つくば市千現2-1-6 
つくば研究支援センターA-24 公益財団法人ニッポンハム食の未来財団
研究助成事務局
TEL:029-893-4466、FAX:029-893-4360
URL:https://www.miraizaidan.or.jp
E-mail:info@miraizaidan.or.jp
担当 :沖浦・小泉

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