「平成30年度公募型研究助成事業」
研究課題概要
研究課題概要
●共同研究助成(6件)50音順・敬称略
代表研究者氏名 | 北浦 次郎 |
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所属・役職 | 順天堂大学大学院医学研究科アトピー疾患研究センター 先任准教授 |
研究課題名 | 抑制型受容体に着目した食物アレルギーの予防・治療法開発 |
研究概要 | 食物アレルギーは大きな社会問題であり、基礎研究に基づく画期的な予防・治療法の開発が求められている。CD300fはミエロイド系細胞に発現する抑制型受容体であり、CD300fと脂質リガンドの結合はマスト細胞の高親和性IgE受容体シグナルを抑制する。そこで、野生型及びCD300f欠損マウスの食物アレルギーモデルを比較解析し、CD300fが食物アレルギーを抑えるメカニズムを解明し、CD300fを標的とする予防・治療法開発の分子基盤を形成する。
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代表研究者氏名 | 常山 幸一 |
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所属・役職 | 徳島大学大学院 医歯薬学研究部 疾患病理学分野 教授 |
研究課題名 | 経皮感作による甲殻類アレルギーモデル動物の作成とプレバイオティクス投与による予防効果の解析 |
研究概要 | 最近、アレルゲンに対する感作が腸管ではなく皮膚で起こっているとの仮説が提唱された。本研究では、新たな甲殻類アレルギーモデル動物として、トロポミオシンの経皮感作モデルを作成し、トロポミオシンの体内動態をイメージング質量分析を用いて経時的に解析する。また、オリゴ糖の病態予防効果を確認するため、皮膚感作期にオリゴ糖を同時に投与する群としない群を作成し、病態の強度を比較するとともに作用機序の解明を試みる。
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代表研究者氏名 | 松永 佳世子 |
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所属・役職 | 藤田保健衛生大学 教授 |
研究課題名 | 魚アレルギー免疫療法を見据えた複合的低アレルゲン化コンポーネントの開発 |
研究概要 | 近年、抗原摂取により生体内の免疫系を寛容させ、アレルギー症状を抑制する免疫治療が実施されている。一方、食物アレルギーにおいては製剤化された免疫治療薬は開発されておらず、治療時の有害事象発生リスクなどの観点からも、新規治療法の確立は喫緊の課題である。本研究では、発症頻度の高い魚類のアレルギーを対象とし、低リスクと高い治療効果を有する、低アレルゲン化処理抗原を新たな治療薬候補としてその効果を検証する。
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代表研究者氏名 | 松本 健治 |
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所属・役職 | 国立成育医療研究センター研究所 免疫アレルギー・感染研究部 部長 |
研究課題名 | ヒスタミン遊離因子の阻害による食物アレルギー治療薬の開発 |
研究概要 | 食物アレルギーは時に致死的な症状を呈し、長期にわたりQOLを障害するため、治療法の開発は喫緊の課題である。ヒスタミン遊離因子(HRF)は約30%のIgE抗体やIgG抗体と直接結合してマスト細胞を活性化する分子であり、近年各種アレルギー疾患における意義が明らかになっている。本研究では、HRFの阻害による食物アレルギー治療薬の開発を最終目的として、抗HRF抗体やペプチド由来阻害剤の効果を検討する。
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代表研究者氏名 | 村田 幸久 |
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所属・役職 | 東京大学大学院農学生命科学研究科 准教授 |
研究課題名 | 食物アレルギー診断マーカーの応用と診断キットの開発 |
研究概要 | 申請者はこれまでに、PGDMという物質が食物アレルギーに特異的かつ症状の程度に比例して排泄されること食物アレルギーモデルマウスを用いて発見・報告してきた。本提案では、この知見を基に、国立成育医療研究センターとの共同研究を進め、尿中PGDMが食物アレルギーの診断や治療に応用できるか否かについて、ヒト患者とモデルマウスの尿を用いて検証する。
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代表研究者氏名 | 森田 栄伸 |
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所属・役職 | 島根大学医学部皮膚科学講座 教授 |
研究課題名 | ω-5グリアジン欠損食用小麦の開発:ω-5グリアジン感作型小麦アレルギーの根絶に向けて |
研究概要 | ω-5グリアジン遺伝子が欠損した1BS-18系統小麦は、アレルギーモデルモルモットにおいて、経口摂取による小麦アレルギーの感作が成立しにくい。今回、アレルギーモデルラットを用いて1BS-18の低感作性および症状誘発を詳細に評価するとともに、小麦アレルギー患者を対象として1BS-18パンによる減感作療法を試みる。また、小麦赤カビ病の防除法の検討を行うとともに、栽培および加工に適した多様なω-5グリアジン欠損小麦品種の育成を試みる。
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●個人研究助成(15件)50音順・敬称略
氏名 | 伊藤 靖典 |
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所属・役職 | 富山大学医学部小児科 助教 |
研究課題名 | 食物アレルギー児の食事指導における葛根湯併用の耐性誘導獲得効果の検討 |
研究概要 | 食物アレルギーには耐性獲得の見込めない重症の児も存在する。経口免疫寛容誘導が注目されているが、症状を誘発するリスクがあり課題は多い。葛根湯がマウスの食物アレルギー病態モデルにおいて食物アレルギーの発症抑制効果があることが明らかとなり、経口免疫寛容を誘導する可能性がある。今回、食物アレルギー患者に対して、葛根湯を併用した食事指導による耐性獲得効果・安全性の評価、免疫学的変化の検討をおこなう。
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氏名 | 上番増 喬 |
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所属・役職 | 徳島大学大学院医歯薬学研究部 予防環境栄養学分野 特任助教 |
研究課題名 | 母親の腸内環境が胎児の出生後の食物アレルギー発症に及ぼす影響の解析 |
研究概要 | 経口免疫寛容を含む免疫抑制の働きについては、制御性T細胞が発見されて以来、免疫抑制の主役として制御性T細胞研究が盛んに行われている。近年、腸内細菌が合成する短鎖脂肪酸により制御性T細胞数が増加するなど、腸内細菌叢が制御性T細胞数の制御に重要であることが明らかになってきている。本研究では、母体の腸内環境の違いが出生後の子の制御性T細胞の数や機能および食物アレルギー発症に及ぼす影響について検討する。
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氏名 | 岡田 祐樹 |
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所属・役職 | 昭和大学医学部小児科学講座 助教 |
研究課題名 | 新入大学生を対象とした成人食物アレルギー調査研究 |
研究概要 | 食物アレルギー有病率増加に伴い、成人持ち越しの食物アレルギー患者は増えていることが予測される。しかしその実態はいまだ十分にはわかっていないのが現状である。
本研究では2018年度に学校法人昭和大学へ入学する学生を対象に、食物アレルギー罹患状況やその病型精査を行い、小児から成人への移行期の食物アレルギーの有病率や特徴、傾向を明らかにし今後の成人食物アレルギー診療の基礎情報とする事を目的とした。
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氏名 | 倉島 洋介 |
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所属・役職 | 東京大学医科学研究所 国際粘膜ワクチン開発研究センター 特任准教授 |
研究課題名 | 経口免疫療法によるエフェクター細胞の形質変化の誘導機序の解析 |
研究概要 | 食物アレルギーの治療法として近年、抗原を徐々に増量しながら継続的に摂取するといった免疫療法が注目を集めている。しかしながら食物アレルゲンに直接触れる粘膜面での免疫細胞の構成や挙動についての解析はされていない。本研究は、in vivo、in vitroの実験系を駆使し、より効果的なアレルギー治療法の確立を目指すと共に食物アレルギーのエフェクター細胞である消化管マスト細胞の機能的変化の誘導機序を解明する。
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氏名 | 黒谷 玲子 |
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所属・役職 | 山形大学大学院理工学研究科 バイオ化学工学部 准教授 |
研究課題名 | 新規生理活性物質 SCGB3A2 の食物アレルギー改善薬としての検証 |
研究概要 | 本研究では、肺炎などを改善するセクレトグロビン(SCGB)3A2の食物アレルギーに対する効果を検証する。肺におけるSCGB3A2の効果を検証する過程で、SCGB3A2のマクロファージ(Mφ)への作用を見出した。そこで、SCGB3A2によるMφを介したアレルギー改善効果を期待し、SCGB3A2の食物アレルギー改善効果を検証したい。本研究は、食物摂食物アレルギー罹患者の不安やQOL向上に貢献する。
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氏名 | 小西 瑞穂 |
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所属・役職 | 国立成育医療研究センター研究所 研究員 |
研究課題名 | 心因性食物アレルギー形成の解明と寛解プログラムの作成 -食物アレルギーの真の寛解へー |
研究概要 | 食物アレルギーの患者は治癒まで長期間に渡って、原因食物をほとんど食さない生活を送る。その結果、徐々に耐性獲得をする子どもが、原因食物の味や触感などに慣れず、拒否感を抱くことが散見される。これは心因性の食物アレルギーの形成と言える。本研究では学童期の子どもの心因性食物アレルギーのメカニズムについて、行動分析を用いて解明し、心因性食物アレルギーの寛解に役立つ系統的な治療技法の作成を目指す。 |
氏名 | 小林 征洋 |
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所属・役職 | 国立大学法人東京海洋大学 助教 |
研究課題名 | 魚類アレルゲン(パルブアルブミン)のデータベース構築に向けた基礎的研究:多魚種にわたる魚類パルブアルブミンの含有量および免疫化学的性状の解明 |
研究概要 | 魚類アレルギーの主要アレルゲンはパルブアルブミンであり、アレルギー症状は魚肉中のパルブアルブミン含有量に依存する。そこで、様々な魚種についてパルブアルブミンを定量するとともに、アレルゲン性、抗原交差性およびアミノ酸配列の解析を行う。これにより、アレルゲン性の解釈や含有量データベースの作成に必要な情報を取得し、加工食品の表示制度の是正や医療従事者等による患者への食事指導に貢献することを目的とする。 |
氏名 | 佐藤 陽 |
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所属・役職 | いわき明星大学 薬学部 准教授 |
研究課題名 | 新規アナフィラキシー治療薬の開発 ービオチニル化ペプチドの有効性評価ー |
研究概要 | 血小板活性化因子(PAF)はアナフィラキシーにおける重要な生理活性脂質であり、その活性を阻害することで致死的症状を予防できる。最近私達は、疾患モデル動物を用いて、PAF特異結合性ビオチニル化ペプチドがアナフィラキシーによる体温低下や血管透過性亢進を抑制することを明らかにした。本研究では、このペプチドのアナフィラキシー治療薬としての実用化へ向けたさらなる有効性(他症状への効果、既存薬との比較)の評価を行う。
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氏名 | 杉浦 至郎 |
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所属・役職 | あいち小児保健医療総合センター アレルギー科 医長 |
研究課題名 | 急速経口免疫療法後に残存する運動誘発症状の機序に関する検討 -生体内における好塩基球活性化の可能性ー |
研究概要 | 経口免疫療法により脱感作状態に達した一部の重症食物アレルギー患者において、抗原摂取後の運動により誘発されるアレルギー症状(運動誘発症状)が残存するが、抗原摂取後に運動を行う運動誘発試験以外に診断する方法はない。本研究は抗原摂取前後、及び運動誘発後に末梢血好塩基球活性化試験を行い、運動誘発試験前における運動誘発症状の予測可能性を評価し、運動誘発症状の機序を明らかにすることを目的に行われる。
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氏名 | 高木 秀明 |
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所属・役職 | 宮崎大学医学部医学科感染症学講座免疫学分野 助教 |
研究課題名 | 食物アレルギーに対する舌下免疫療法の有効性の検証と作用機序の解明 |
研究概要 | 近年、スギ花粉症とダニアレルギー性鼻炎に対する新しい減感作療法である舌下免疫療法の治療効果が判明しつつあり、皮下免疫療法よりもアナフィラキシーショックの発現率が著しく軽減していることが報告されている。しかしながら、舌下免疫療法の食物アレルギーに対する効果は不明である。本研究では、食物アレルギーに対する安全性の高い根治的予防法の開発を目的として、舌下免疫療法の有効性を検証する。
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氏名 | 谷田 守 |
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所属・役職 | 金沢医科大学 医学部 生理学Ⅱ講座 准教授 |
研究課題名 | アナフィラキシー低血圧時の交感神経興奮を惹起する脳内機構の全容解明 |
研究概要 | アナフィラキシーや食物アレルギーにおいては、抗原暴露から直ぐにアナフィラキシーが惹起され、重篤な状態へ発症することが多い為、迅速に対応できる治療法の開発が急務である。本研究では、動物実験においてアナフィラキシー低血圧時に交感神経活動が促進することを見出していることから、交感神経調節の脳内機構を解明して、アナフィラキシー低血圧の予防と治療法の開発に貢献することを目的とした。
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氏名 | 中島 陽一 |
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所属・役職 | 藤田保健衛生大学医学部小児科 講師 |
研究課題名 | 低アレルゲン化食品を用いた魚アレルギーに対する新規治療法の開発 |
研究概要 | 食物アレルギーの治療である経口免疫療法を安全に行うため、世界に先がけ独自の酵素処理で低アレルゲン化した魚肉粉末を開発した。魚アレルギー患者7名に使用し安全で有効な結果を得た。これを用いた多施設共同ランダム化プラセボ比較試験を行い、安全性と有効性を証明することを目的とする。我々の治療法は、副反応の危険を感じながら経口免疫療法を行っている食物アレルギー患者にとって、負担の少ない画期的な方法である。
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氏名 | 八木 久子 |
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所属・役職 | 群馬大学大学院医学系研究科医科学専攻小児科学分野 医員大学院生 |
研究課題名 | 新生児・乳児消化管アレルギーの診断にむけた革新的検査法の開発 |
研究概要 | 新生児乳児消化管アレルギーは、臨床症状が多様であり、一般のアレルギー疾患と異なり特異的IgE抗体が検出されないことより診断は容易ではない。アレルゲン特異的リンパ球刺激検査は、本疾患の補助的診断になり得るが、多くの新鮮な末梢血を必要とし培養時間が長いなどの問題点ある。それらを克服し迅速、簡便、かつ少量の採血量で可能な定量的PCR法を利用した新規診断法の確立を目的とする。
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氏名 | 吉岡 靖雄 |
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所属・役職 | 大阪大学 微生物病研究所 ワクチン創成プロジェクト 特任准教授 |
研究課題名 | 独自の機能性ペプチドを用いた食物アレルギーに対する根治療法の開発 |
研究概要 | 食物アレルギーに対する根治療法の開発に向け、疾患の原因となる特定の食物抗原に対してのみ免疫応答が抑制される抗原特異的免疫寛容を誘導し得る方法論の確立が世界的に待望されている。本研究では、独自に創製した、樹状細胞に結合しつつ抗原特異的免疫寛容を誘導し得る樹状細胞抑制ペプチドを用い、免疫寛容誘導に基づく、食物アレルギーの根治療法開発を図る。
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氏名 | 吉川 宗一郎 |
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所属・役職 | 東京医科歯科大学 医歯学総合研究科 免疫アレルギー学分野 助教 |
研究課題名 | 新規脱顆粒インディケーターを用いたアレルゲン検出システムの構築とその応用 |
研究概要 | 多くのアレルギー反応は、イムノグロブリンEとアレルゲンによる刺激で引き起こされるマスト細胞の脱顆粒が深く関わっていると知られているが、既存の技術ではこれを正確に、かつ安価で短期間に検出することは難しかった。我々が樹立した新規脱顆粒インディケーターimpHはこれらの問題を克服しており、さらには試験管内だけでなく生体内での脱顆粒も観察が可能である。本研究では、これを応用してアレルギーの解明に挑む。
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